転職総集編~リフォーム営業で働くには~
激務と言われている建設業界。その中に位置するリフォーム営業について今回はまとめてみました。
リフォームの営業と一口に言っても
・一般戸建をメインに施工する会社
・マンションやアパート等の集合住宅をメインに施工する会社
によっても内容などは変わってくる場合が多いです。
今回はいずれにも共通する必要なスキルや心構えなどを見ていきます。
実際にはどんな仕事をするの?
基本的にリフォーム関係で働く場合、現場監督としての役割を担うことも少なくないです。場合によってはそれがメインになることもあるかもしれません。現場監督といわれても具体的にイメージがつかないことも多いと思います。
例えば
・お客様に提出する書類の作成
・工事に必要な申請書類(各関係省庁等)の作成
・工程管理
・仕入れ先への発注、工事依頼
・工事個所の適正チェック
etc…
常に変わりゆく進捗状況の中で、これらも同時に行っていく必要があります。
これに加えて営業も兼ねる場合だと
・現場の調査
・下請けや仕入れ先への見積依頼
・見積作成
・提案書など工事資料の作成(場合によっては冊子ほどになる場合も)
・お客様への見積出し
も増えていくイメージです。
自分が営業で依頼を受けたお客様の仕事で、期間中一度も顔を出さない、なんてことも聞く話なのですが、お客様から信頼されているのはあくまで営業なので、基本的にはNGだということを覚えておきましょう。
やることが多い以上、スケジュールや時間の管理を緻密にできる必要がありますね。
私が働いていた時なんかは、一日のスケジュールが分単位で入っている日なんかもざらでした。
どんな人材が求められるか
皆さんはリフォームと言われてどんなことを思い浮かべますか?
最近TVで取り扱われているのは、簡単DIYでできるような内装のリフォームが多いですよね。
ただそれ以外にも「外壁のリフォーム」「屋根のリフォーム」「エクステリアのリフォーム」etc…
とても様々な内容があります。そしてその中でもまた細かく分けられていきます。
上記はあくまで一例にすぎません。これに加えて材料の種類がまた数百種類以上もあるイメージです。
リフォーム業界は特に覚えることの多い業種といえます。
時には現場の職人さんから教えてもらったり、指摘を受けることも非常に多いです。
貪欲に知識を吸収できる人
先に挙げた表のようなもの+何百種類とある材料の種類、また施工手順をやりながらどんどん覚えていく気持ちでないと、なかなか思うように仕事が出来ずに挫折してしまう人も多いです。
多くのリフォーム会社さんの場合は、現場一つを担当させ、進めながら覚えていく、というパターンが非常に多いです。
常に変わりゆく工事の進捗と同時に、これだけの膨大な情報量を処理する必要があります。
お客様と職人さんとの板挟みに耐えられる精神力
営業職の場合はどの業界でもそうだと思いますが、どうしてもやはりお客様と仕入れ先、あるいは下請けさんとの板挟みになりがちです。
お客様からは「どうしても●●日に終わらせてほしい」と言われていても、仕入れ先からは「●●日にはどうしても間に合わない」なんてことは日常茶飯事です。事情をわかってくれるお客様ならまだ良いものの、お客様によってはすぐに「遅延損害金を払え!」なんて言ってくる場合も、、、
とても気力の強い人でないと、精神的にやられてしまう場合も少なくありません。
上手くこなせる人間関係構築力の強い人
先に挙げたように、どうしても板挟みになりがちな立場ですが、それを毎度のこと上手くかわしていく力が必要になってきます。
それは、「お客様を上手く説得する力」であったり、「仕入れ先を従わせる力」でもあります。
言い換えれば問題解決能力の高い人になります。
上記の例でいえば、どうしても間に合わせるなら
・仕入れ先に対して強く働きかける
・別の仕入れ先を探す
・自分が動くことで納める
・別の納め方で納得してもらう
等、〇〇がだめなら△△、△△がだめなら次の手を、という風に様々な方法を瞬時に判断して実行する必要があります。
これらをすることで、お客様や仕入れ先との信頼の構築につながる場合もあります。
悩んでどうしようか考えてしまうよりも、すぐに動ける能力のある人は重宝されます。
想像力の強い人
想像力もとても重要になってきます。
仕事を請け負って、完成後のイメージとそれまでの過程を上手くイメージできる人というのは、先のような問題に直面する機会も少ないです。
過程をイメージしていくことで、その中で問題になりそうな所はあらかじめチェックしておき、先回りして解決することが可能になるからです。
どの仕事でもそうですが、段取りが最も重要といわれる所以ですね。
実際のところ給料ってどうなの?
なんだかやることがすごく多そうだけど、実際の待遇がどうなのかが気になっている方も多いと思います。
正直言って、待遇が良いとは言えない業界です。会社さんにもよりけりだとは思うのですが、やることが多く、お客様の休みと工事日程に合わせて仕事をする以上、一か月間で2日しかちゃんと休みが取れなかった、なんてこともざらにあります。
私が働いていたところなんかは、3か月間休みなしで働いている人もいました。
そしてこれも会社さんによりけりですが、賃金体制がちゃんと整っていない会社さんもざらにあります。
リフォーム業者はとても数が多いように、多くは中小か零細といわれる規模の会社さんです。
そうしたところだと、残業代が計算されていない、休日出勤手当がそもそもない、0時を回っても仕事をしている人がいるといった状況です。
しっかりと見極めて入社するのが吉でしょう。
お給料に関しては、総支給25~30万円あたりが平均でしょう。
成果給に多く割り振られている人の場合は、仕事の取れる月は100万円を超す場合もあれば、10万円ほどの基本給だけ、なんて月もあるようですね。
時流にも左右されやすい業界ともいえるので、どんな人でも波はあるようですね。
☆最後に
リフォーム業界は肉体的にも精神的にも大変な業界です。
でも、仕事が完了した時に、お客様の満足した顔を見たときはとても達成感のあるものです。
これからリフォーム営業への転職を考えている人は、是非参考にしてみてください。