キャリア特集~転職総集編~大学教員になるためには

キャリア特集~転職総集編~大学教員になるためには

 

大学教員になるには、いくつかのルートがあります。

大きくは、

大学院を経るルート
社会人としての実務経験をもとに教員になるルート

の2つになるかと思います。

ここではまず、大学教員と呼ばれるのはどういう人たちなのか、日本ではどんな人が大学教員になることができるのかを確認した上で大学教員になるルートについてご紹介します。

 

大学教員と呼ばれる人々

学校教育法をみると、学生の指導と研究にあたる人として、

教授
准教授
助教
講師

が挙げられています。

最近は、大学教員も、任期が定められている場合があるようです。
特任教授などと呼ばれる場合がそれに当たります。

講師についても、

大学専任の場合
大学に属さない非常勤

の場合があります。

大学教員になれる人

日本における「学校」は、教育基本法に基づいて作られています。

 

さらに大学設置基準という省令にのっとって、学校の設備やカリキュラム、単位認定などについて決められています。

その中に、大学教員についても定められています。

例えば、教授の資格は次のいずれかにあてはまり、大学にふさわしい教育ができる者、とされています。

  • 博士の学位を持ち、研究等の業績がある
  • 研究業績が①に準ずる
  • 専門職学位があり、その分野の実務上の業績がある
  • 大学で教授、准教授、専任講師の経歴がある
  • 芸術、体育等で秀でた特殊技能がある
  • 専攻分野について、特に優れた知識や経験がある

「いずれか」と書いてあるので、⑤や⑥に当てはまれば、博士の学位がなくても教授になることは可能ということになります。

小中学校などのように教員免許はありません。

大学院を経て大学教員になる

多くの大学教員はこのルートを経ているのではないでしょうか。

博士や修士の学位がなくてもなることができる大学教員ではありますが、実際に大学教員の公募を見てみると、博士や修士の学位を要求している場合が多いです。

〈大学を卒業後、就職せず大学院に行く〉

  • 大学を卒業
  • 大学院修士課程(博士前期課程)/博士後期課程へすすむ
  • 大学に就職する

昔ながらのルートです。

大学院に在籍する間に、修士論文や博士論文を作成します。論文を作成する過程で、学会や関連の雑誌に投稿することがあり、業績として大学教員になる際プラスに働きます。

もちろん学位論文も業績のひとつになります。

また、博士課程で学んでいる間に非常勤講師として仕事をすることがあります。
これもまた、業績のひとつとして加味されます。

〈社会人になってから大学院に通う〉

  • 大学を卒業し、企業などに就職する
  • 仕事をしながら、または仕事を辞めて進学し、大学院を修了する
  • 大学に就職する

仕事を続けている場合は、夜間または土・日曜日に授業がある大学院に進学して学位を得ます。

仕事をしながらなので、大変ハードな学生生活です。退職して大学院生になる場合は、学業に専念することはできますが、金銭的にハードになるかもしれません。

〈大学院修了後、まず企業等に就職する〉

  • 大学院を修了して、企業などに就職する
  • 大学に転職する

大学院卒の学生を雇う会社は、依然日本ではあまり多くはないかもしれません。

研究所などに勤めたときは、仕事の内容により業績として認めてもらえることがあります。
場合によっては、仕事の中で博士論文を作成して、学位を得る人もいます。

しかしそれだけに期待せず、個人で論文を作成し、学会誌に投稿して、業績を増やしておくとよいようです。

また、期限つきのことが多いのですが、ポストドクター(ポスドク)として研究に携わりながら、大学教員の募集に応募し続ける人もいます。

 

社会人としての実務経験をもとに大学教員になる

1.大学を卒業し、企業などに就職する
2.実務経験を積んで大学に転職する

平成31年度より、「専門職大学」「専門職短期大学」と呼ばれる学校ができました。

この専門職大学や専門職短期大学では、「実務家教員」をおくことになっています。

専攻分野において、おおむね5年以上の実務経験と高度な実務能力を持った者が実務家教員に相当します。

なお、実務家教員になりたい人のために、学生の教育方法や研究方法を教える教育機関も登場しています。

また、実務家教員の道の他にも、既存の大学で教員になることも考えられます。

私が大学を卒業して何年か経った頃、大学の先輩から、嘱託ですが、短期大学の助手(今でいう助教)のお誘いを受けました。

その翌年には、嘱託での勤務経験に加え、わずかな数しかなかったのですが、論文を評価していただき、正式に助手として採用されました。

少し前のことですので、今と事情が違う部分もたくさんありますが、卒業した大学とつながりを持っておくことも、大学教員には大切なことのひとつだと思います。

ゼミがあったのであれば、担当の教授とのコンタクトを保っておくことです。教授の講義の中で、実務の話をしてほしい、と依頼される場合もあります。

非常勤講師としての経験も、正式に大学教員になる際にはプラスに働きます。

大学教員になるには、大学院を経て学位を持つだけでなく、実務経験を生かした道もあります。

論文を発表するなどして業績を増やすこと、在籍していた大学・教授との縁を繋いでおくことも大切です。

☆最後に

いかがでしたでしょうか?専門性が高く、敷居が高い印象の大学教員。母校とのつながりから意外な円が生まれることもあるかもしれません。興味のある方は是非、参考にしてみてください。

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参考

文部科学省
https://www.mext.go.jp

国立研究開発法人科学技術振興機構
https://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekTop

e-Stat 政府統計の総合窓口 統計で見る日本
https://www.e-stat.go.jp