キャリア特集~転職総集編~美容師になるには

キャリア特集~転職総集編~美容師になるには

美容師は華やかな仕事に見えて実はとても大変な仕事です。
忙しすぎて、お昼が食べられないことも日常的。
それでも仕事は楽しいし、やりがいがあるからこそ頑張って働くことができるのです。
では、美容師になる夢を持っている方に、どうすれば美容師になれるのかをご紹介します。

・美容師になるために学校へ通う

美容師になるためにはまず、学校へ通わなくてはいけません。
なぜなら、国家試験を受験するためには、厚生労働省指定の美容学校(昼間課程2年、夜間課程2年もしくは2年6カ月)を修了することが定められているからです。
美容学校は、美容師のアシスタントとして働きながら学校に通っている人もいるので、
夜間部や通信制がある美容学校がほとんど。
基本的には、「普通科、夜間部、美容高等科、通信制」など様々な通い方があります。
昼間課では、2年間。
美容高等科では3年間。
夜間課程では、2年もしくは2年6か月
をかけて学科や筆記試験の勉強をしていきます。
美容学校に通うことは、国家試験を受ける上で必須ですが、このように様々な通い方があるので、自分のライフスタイルに合った進学方法を選びましょう。

・美容師には資格は必要?

美容師として働くためには、「美容師資格」は必須となります。
美容学校を卒業しても、国家試験に不合格であれば美容師ではありません。
そのため、お客様を担当することができないのです。
美容師の国家試験の内容は、「学科試験」と「実技試験」2つ。
このうち、どちらかが不合格の場合、美容師免許を発行してもらうことはできません。
両方合格して初めて美容師免許を取得できるのです。
国家試験は、夏と冬に年2回実施されます。
もし、不合格となってしまった場合は、再度受験することになります。
この際、「学科試験」と「実技試験」どちらか前回の試験で合格していれば、その試験は免除されます。
ただし、再受験も不合格となった場合は、また「学科試験」と「実技試験」両方を受験しなければいけません。
実技試験の内容は、「カッティング」と「ワインディング、オールウェーブセッティング」のいずれか。
この「ワインディング、オールウェーブセッティング」に関しては、受験する年によって変動するので、どちらになってもいいよう、練習をして試験に備えるのです。
学科試験は、衛生管理、美容技術理論や関係法規・制度、美容文化論、などが出題されます。
学科試験は、しっかりと対策をすれば不合格になることはないでしょう。
美容師の国家試験は、8割程度が合格という合格率が高いことでも知られています。

・美容師免許を交付してもらうには

美容師の国家試験に合格したら、すぐに美容師免許を発行してもらえるわけではありません。
交付してもらうために、手続きをします。
1. 美容師免許を申請するために専用の用紙を公式サイトからダウンロードして、記入します。
2. 本籍と本人を確認するため、住民票や戸籍謄本も一緒に同封します。
3. お客様と直に触れる仕事なので、精神に異常がないか、感染症がないかなどを確認するため1か月以内に受けた健康診断書を提出します。
4. 登録免許税&申請手数料を支払います。※
※「登録免許税」は9000円、「申請手数料」は5200円となるので、登録免許税は郵便局で収入印紙を購入し、申請手数料は、郵便局で指定された口座に振り込みを行います。
料金の支払いを証明するためにこれらの受領書を免許申請書に貼り付けます。
これらを「公益財団法人 理容師美容師試験研修センター」に送付すれば、手続きは完了。
あとは、美容師免許が発行されるのを待つだけです。

・美容師免許の特徴

1.顔そりはできない

床屋さんで顔そりをしてくれるお店があります。
現在では、シェービングサロンもありますが、美容師免許では顔そりはできません。
顔そりができるのは、理容師免許なので注意しましょう。

2.免許の更新はいらず生涯有効な資格

車の運転免許のように、美容師免許は更新が必要ありません。
一度取得すれば、生涯有効な国家資格となります。

女性の場合は、結婚をして子育てをして、一度美容師を離れてブランクがあっても、資格は有効なのでまた働くことができます。

ただし、免許の更新は必要ありませんが、結婚して姓が変わった場合は、氏名変更の申請をしなくてはいけません。
30日以内に「名簿訂正・免許証書換え交付申請書」を作成し「公益財団法人 理容師美容師試験研修センター」に送付しましょう。

3. まつ毛エクステサロンでアイリストとしても活躍できる

美容師になりたいと希望を持って働きだしても、手荒れや体調を崩して退職せざるおえなくなる方も中にはいます。
美容師免許は、美容師だけでなく、まつ毛エクステやまつ毛パーマも施術することができるので、美容師ができなくなったらアイリストとして活躍することも可能です。

・☆最後に

美容師と働くためには、まず美容専門学校に通い、美容師の国家資試験に合格することが、第一歩となります。
アシスタントの時は、毎日練習、練習で大変に感じることもありますが、とてもやりがいを感じられる仕事です。

スタイリストになった時には、これまでの努力が報われた気持ちになれます。
美容師を目指している方は、是非参考にして頑張ってください。